CESA大賞’96

 

  CESA(社団法人コンピュータエンターテイメントソフトウェア協会)主催の賞。1996年に出たTVゲームソフトの中で、ノミネート作品の中から選んで投票するというスタイル。ノミネートされたソフト自体に偏りがあるという意見も聞かれる。

大賞
CESA大賞サクラ大戦セガ・エンタープライゼスSS
ゲームジャンル別賞
アクションスーパーマリオ64任天堂N64
スポーツデカストリートセガ・エンタープライゼスSS
格闘鉄拳2ナムコPS
RPGドラゴンクエスト3エニックスSFC
パズルぷよぷよ通・決定盤コンパイルPS
アドベンチャーバイオハザードカプコンPS
シューティングバーチャコップ2セガ・エンタープライゼスSS
シミュレーションダービースタリオン96アスキーSFC
レースマリオカート64任天堂N64
テーブル桃太郎伝説HAPPYハドソンSFC
エデュケーションライフスケイプメディアクエストPS
バラエティナムコミュージアムナムコPS
部門別賞
監督賞サクラ大戦セガ・エンタープライゼスSS
プログラミング賞ナイツセガ・エンタープライゼスSS
シナリオ賞バイオハザードカプコンPS
グラフィック賞ナイツセガ・エンタープライゼスSS
サウンド賞パラッパラッパーSCEPS
メインキャラクター賞サクラ大戦セガ・エンタープライゼスSS
サブキャラクター賞サクラ大戦セガ・エンタープライゼスSS
アカデミー委員会賞
ニューコンセプト賞パラッパラッパーSCEPS
ニューコンセプト賞ポケットモンスター任天堂GB
スタンダードゲーム賞ドラゴンクエスト3エニックスSFC

 さて、大賞がサクラ大戦。昨年SSのソフトでは5番目に売れたソフトである。これの限定版は今でも中古市場で高値で取り引きされており、データ集やこのキャラクターを使ったコラムス、OVA、舞台と多方面に展開している。サターンで去年一番人気のあったソフトと言っていいだろう。

 ゲームジャンル別賞は、そのジャンルで一番売れたソフトがそれぞれ受賞しているように思える。SFCのソフトも、アクション性の少ないジャンルで受賞している。

 部門別ではサクラ大戦、ナイツとSSの独壇場。ただしノミネート作品を見ると、PSが2つでSSが1つというようなノミネートがされており、SS用ソフトに票が集まりやすい傾向にあったと思える部分もある。

 アカデミー委員会賞では、ゲームのジャンルを越えた2作品と、名作が取り上げられている。

 全体を見てみると、PSが8部門、SSが8部門、任天堂系が7部門(SFCが4部門、N64が2部門、GBが1部門)受賞しており、まさに3強がっぷり四つとなっている。面白いのは、SSでの受賞作品すべてがセガ・エンタープライゼスのソフトであるということである。ノミネートの時点ですでにこの傾向が強いが、SSのサードパーティの奮起を期待したいところ。今年はESPなども動き始めるため、今回のような結果にはならないであろうが。

 今回は第1回であったが、やはり投票は自由に行えるようにした方がいいと思う。1位から3位ぐらいまでを投票してもらって、1位が10点、2位が6点・・・というようにして、獲得点数の総計で決めればいいのではないでしょうか。集計の難しさはありますが、こちらの方がみんなが納得できる方法であると思う。

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