数日前(16日)の裁判ネタのなのですが、東京リーガルマインド(以降はLECと略す)のソフトウェア違法コピー問題で、地裁の判決が出てましたね。原告であるBSA、被告であるLECも「我々が勝った!」てなプレスリリースを出しているのが、共に対決姿勢を打ち出していますが。
実はLECのプレスリリースってのは判決の直後は異なっていて「『プログラムの使用差し止め』は棄却されました!」てな事が出ていました。要は、この違法コピーが発覚した時点で、すべて新たにソフトウェアを購入しなおしたので、それまで使っちゃダメって言うのは言い過ぎでしょ…って事です。
でもこれって「スーパーで食材を万引きした主婦」みたいかも。店員に見つかって、「あ~ら御免なさい、レジに行くのを忘れてました」としらばっくれるような。これを許したら何でも拡大解釈されてしまう危険性があると思うなぁ…って、これが通用してしまうとは恐ろしい。
んで、今のプレスリリースで一番取り上げられているのが、損害賠償の金額。今回は発覚した分だけのソフト代金を支払うって事になったらしいけど、これじゃあ抑止の意味が無いですな…とは言っても刑事ではなく民事なので、処罰的請求は難しいのかも知れませんが、保全対象となった一校舎内での結果のみで判断したと。
通常、こういうのって発覚した量の数倍の賠償金を請求されるらしいし、証拠隠滅を計るでしょうから実際はもっと多いでしょう。まぁ、このあたりは証拠が無いから法律論では無理があるでしょうし。
司法試験の専門学校としては、さすがにイメージ悪いんですが、発言と行動が一致しない人が増えている現状では、このぐらい強気になっていく人もいるのかも。格好悪いことこの上ないですが。