購入動機
先日Pentium3/700を購入し、133*3=933MHzで使っていましたが、メモリは依然としてPC100なのをそのままつかっていたので、非同期にして100MHzで動かしていました。いずれは完全に133MHzに移行したいと思いつつ。
ちょうどその頃、何故かメモリの価格が暴落。あっという間に1万円を切り、どんどん下がっていきました。いつまでも下がり続ける訳はありませんから、慎重に見定めて…と言うわけでもなく、かなり安くなったと思いついつい2枚も衝動買いしてしまいました(^^;。実際にはもう少し下がったんですけどね(…その後一瞬上がったものの、さらに値下げ傾向。すでに256MBで1万円を切っています)。
使用感
こちらが、その衝動買いしたPC133でCL3、128MBなSDRAM。もちろんバルク品なのですが、これはとある店では本当かどうか分かりませんが「6層基盤で高い安定性」なんて書かれてました。
家に帰ってから開けると、チップが片面にしか付いていません。実は片面実装(128Kbit*8)だったんですが、最初は「64MBか?」と思いました。まぁチップの個数が少ないって事は、安定性には有利に働くとは思います。
こちらが載っているチップ。cmiってどこなんでしょ?チップにはCSH28V1608T4AN-75と書かれているのですが、詳細は不明。CL3であるのは間違いないように思いますが。SPDをSPDchで読むと7.5ns/CL3てな記述が見えますから、やはりCL=3の様子。とりあえずCL=3で動かすことにしました。
ベンチマーク(HDBENCH)
んでは、とりあえずPC100とPC133の比較なベンチマークなんぞを。Penitum3/933(133*7)、256MB、GeForce256・SDR、DTLA-307030、Windows2000で計測しています。
グラフではPC100を1.0として比較してみました。
HDBENCH 3.22 | PC100 | PC133 |
---|---|---|
ALL | 19383 | 19040 |
Integer | 42662 | 42661 |
Float | 42504 | 42507 |
MemoryR | 12762 | 14464 |
MemoryW | 13456 | 15041 |
MemoryRW | 19126 | 21011 |
DirectDraw | 37 | 37 |
Rectangle | 26913 | 26949 |
Text | 24535 | 24558 |
Ellipse | 6653 | 6673 |
BitBlt | 150 | 150 |
Read | 27110 | 25559 |
Write | 24865 | 23159 |
Copy | 3582 | 3444 |
やはりメモリ周りはわずかに早くなっています…が、その他は殆ど変わらず。HD周りが遅くなるのはよく分かりません。2Dではメモリの早さは殆ど影響しない様子です。
ベンチマーク(3DMark2000)
次に3Dmark2000。PC100とPC133、そしてHardware T&LとPentiumIIIの組み合わせで比較してみます。
グラフではPC100+Hardware T&Lを1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。
3DMark2000 results | PC100 | PC133 | ||
---|---|---|---|---|
Hardware T&L | PentiumIII | Hardware T&L | PentiumIII | |
3DMark Result | 3692 | 4125 | 3782 | 4320 |
CPU Speed | 258 | 255 | 275 | 276 |
Game 1-Low | 83.51 | 84.47 | 84.68 | 89.2 |
Game 1-Medium | 56.39 | 56.23 | 57.24 | 60.21 |
Game 1-High | 22.18 | 23.14 | 22.35 | 25.24 |
Game 2-Low | 69.5 | 90.39 | 70.52 | 91.25 |
Game 2-Medium | 47.21 | 56.28 | 49.71 | 58.95 |
Game 2-High | 28.92 | 33.24 | 30.63 | 35.13 |
Fill Rate (Single-Texturing) | 297.71 | 297.69 | 297.71 | 297.7 |
Fill Rate (Multi-Texturing) | 470.46 | 470.51 | 470.51 | 470.5 |
High Polygon Count (1 Light) | 2909 | 3551 | 3406 | 3961 |
High Polygon Count (4 Light) | 1194 | 3290 | 1194 | 3614 |
High Polygon Count (8 Light) | 611 | 3073 | 611 | 3213 |
8MB Texture Rendering Speed | 233.21 | 240.38 | 233.31 | 240.57 |
16MB Texture Rendering Speed | 217.98 | 236.01 | 219.55 | 236.23 |
32MB Texture Rendering Speed | 153.11 | 204.28 | 160.52 | 209.16 |
Bump Mapping (Emboss, 3-pass) | 119.3 | 119.37 | 119.33 | 119.4 |
Bump Mapping (Emboss, 2-pass) | 158.28 | 158.34 | 158.29 | 158.39 |
Bump Mapping (Emboss, 1-pass) | 266.48 | 266.47 | 266.48 | 266.51 |
さすがに大量のデータを転送する事の多い3Dアプリでは、メモリ周りの高速化はそれなりの効果を上げているのが分かります。Hardware T&LとPentium3の時の差がかなり大きいので、比較の方法が難しいかも知れませんが、どちらの方法にしても、確実に性能は上がっています。
ビデオカード自体で限界の見えるHardwareT&Lではその差は少ないですが、まだまだ余裕の見えるPentium3だと、かなり伸びています。これを見ると、さらに帯域(デ-タ転送速度)を求めてDirect RDRAMやDDR SDRAMなどに移行するのも必然かと思えてきます。。
総評
価格対性能はともかくとして、ある程度の性能を発揮できているので、満足は出来る結果かも。
ただ、今にして思えば、どうせ128MBを2枚買うんだったら、思い切って256MBを1枚買えばよかったかなと。それだけは結構悔やんでます。ただ幸運だったのは、知らずのうちに片面実装なのを買っていた事かな。両面実装ならこれ以上は不可能だったわけですから。
(2000/10/28)