1Gへもう少し…Pentium3/700E

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購入動機

 Celeron/533Aを購入してから、CUSL2も購入し、これにてようやくFC-PGA環境になりましたが、やはり廉価版なCeleronではなくPentium3にしたいなぁとずっと考えていました。ちょうどその頃、日本橋のTWOTOPでは店頭にPentium3/700Eが山積みになって売られており、あえてこれを目玉商品にしているのは何故だろうと思っていました。しばらく経つと無くなっていましたし。

 その後、これは最近では倍率固定になったインテルのCPUの常として、倍率が引くて価格が安いモノを購入し、FSBを上げてクロックアップを行う、それに基づいた人気商品だった事が分かりました。つまり、定格が100*7=700なこいつを、133*7=933ぐらいで使う、そういう事になっていたわけです。

 ちょうどFSB133MHzにも興味があり、価格もこなれていたので、そろそろこのブームも終わりかけな時期でしたが、つい購入してしまった訳です。

使用感

 今回購入したロットは、7024A704-0877 SL45Yって奴。PHILIPPINES…つまり、フィリピンで制作されたモノの様です。今までK6/233K6-2/300Pentium2/266Celeron/533Aと購入してきましたが、いつもバルク版リテール品を購入したのは今回が初めてでした。このSL45Yってのは上で書いたとおり人気があったので、各所に限界のデータベースがあります。どうやらいいロットでは無いようですが、それなりにねらえる感じ。

 ただ、当時使っていたメモリ(NECSIEMENS)は両方ともPC100。PC133として使うのも試してみないと分かりませんが、ちと危険です。そこで815EではFSBとメモリクロックを非同期に出来るので、とりあえずFSB133、メモリクロック100で使ってみました。

 133*7=933MHzでとりあえず動いたのですが、電圧は定格の1.65Vではなく+0.15Vして1.8V。まじもんの933MHz版だと1.7Vですから、あんまり良くないかも。これ以上は、ちょっと怖くなってきたのでやってません。

ベンチマーク(HDBENCH)

 んでは、とりあえずベンチマークなんぞを。Celeron/533(66*8),800(100*8),Penitum3/933(133*7)の3通りで比較してみました。

 グラフではCeleron/533(66*8)1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。

HDBENCH 3.22 Celeron/533A Celeron/800 Pentium3/933
ALL 17191 19294 19387
Integer 24284 36737 42662
Float 24190 36596 42504
MemoryR 8467 12021 12761
MemoryW 11305 13300 13456
MemoryRW 14219 18425 19126
DirectDraw 37 37 37
Rectangle 24358 26142 26914
Text 20519 22744 24534
Ellipse 3845 5696 6654
BitBlt 151 151 150
Read 30752 30752 27110
Write 27764 26392 24865
Copy 3280 3744 3572

 基本的にはクロック比通りでしょうか。まぁ2Dではそんなに差は出ませんね。メモリは533AのみがPC66、ほかはPC100ですし。ディスク性能がPenitum3の時は何故か落ち込んでいるので、ALLは殆ど変わりませんけど。

ベンチマーク(3DMark2000)

 次に3Dmark2000。手違いでHardware T&Lのデータしかないので、それだけです。SSEの方がCPUの差は出やすいんですが…。

 グラフではCeleron/533(66*8)1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。

3DMark2000 results Celeron/533A Celeron/800 Pentium3/933
3DMark Result 2379 3089 3692
CPU Speed 147 193 258
Game 1-Low 49.11 66.08 83.51
Game 1-Medium 33.45 44.87 56.39
Game 1-High 15.91 19.9 22.18
Game 2-Low 55.97 67.49 69.5
Game 2-Medium 27.34 36.82 47.21
Game 2-High 16.46 22.26 28.92
Fill Rate (Single-Texturing) 296.72 297.24 297.71
Fill Rate (Multi-Texturing) 467.83 469.26 470.49
High Polygon Count (1 Light) 1674 2040 2909
High Polygon Count (4 Light) 1193 1194 1194
High Polygon Count (8 Light) 610 611 611
8MB Texture Rendering Speed 223.41 231.74 233.21
16MB Texture Rendering Speed 146.16 191.6 217.98
32MB Texture Rendering Speed 78.86 107.49 153.11
64MB Texture Rendering Speed 0 0 0
Bump Mapping (Emboss, 3-pass) 118.66 119.12 119.3
Bump Mapping (Emboss, 2-pass) 157.11 157.84 158.28
Bump Mapping (Emboss, 1-pass) 263.03 264.94 266.48

 こちらは、HDBENCHの時と違って、クロック比以上に差が出ています。このような3D処理の場合は、クロックの増加と共に、2次キャッシュの増加(128KB→256KB)が効いているのかも。

 High Polygon Count (1 Light)32MB Texture Rendering Speedが良く伸びていて、それに従ってGame時のFPSがそれぞれ伸びている様子。

総評

 今回はとりあえず1Gは達成できませんでしたけど、性能はある程度伸びているんでよしとするかな…と言う感じ。さらに投資してCeleron/800から乗り換える意味があったかと言うと、微妙かも。廉価版は嫌だ~な気持ちは解消されるけど。

 もうちょっと気持ち(と財布)に余裕が出来たら、1G狙ってみようかな…でも、今なら同価格でAthlon 1GHz買えちゃうんですよね。

(2000/10/23)

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