購入動機
その後、これは最近では倍率固定になったインテルのCPUの常として、倍率が引くて価格が安いモノを購入し、FSBを上げてクロックアップを行う、それに基づいた人気商品だった事が分かりました。つまり、定格が100*7=700なこいつを、133*7=933ぐらいで使う、そういう事になっていたわけです。
ちょうどFSB133MHzにも興味があり、価格もこなれていたので、そろそろこのブームも終わりかけな時期でしたが、つい購入してしまった訳です。
使用感
ただ、当時使っていたメモリ(NECとSIEMENS)は両方ともPC100。PC133として使うのも試してみないと分かりませんが、ちと危険です。そこで815EではFSBとメモリクロックを非同期に出来るので、とりあえずFSB133、メモリクロック100で使ってみました。
133*7=933MHzでとりあえず動いたのですが、電圧は定格の1.65Vではなく+0.15Vして1.8V。まじもんの933MHz版だと1.7Vですから、あんまり良くないかも。これ以上は、ちょっと怖くなってきたのでやってません。
ベンチマーク(HDBENCH)
んでは、とりあえずベンチマークなんぞを。Celeron/533(66*8),800(100*8),Penitum3/933(133*7)の3通りで比較してみました。
グラフではCeleron/533(66*8)を1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。
HDBENCH 3.22 | Celeron/533A | Celeron/800 | Pentium3/933 |
---|---|---|---|
ALL | 17191 | 19294 | 19387 |
Integer | 24284 | 36737 | 42662 |
Float | 24190 | 36596 | 42504 |
MemoryR | 8467 | 12021 | 12761 |
MemoryW | 11305 | 13300 | 13456 |
MemoryRW | 14219 | 18425 | 19126 |
DirectDraw | 37 | 37 | 37 |
Rectangle | 24358 | 26142 | 26914 |
Text | 20519 | 22744 | 24534 |
Ellipse | 3845 | 5696 | 6654 |
BitBlt | 151 | 151 | 150 |
Read | 30752 | 30752 | 27110 |
Write | 27764 | 26392 | 24865 |
Copy | 3280 | 3744 | 3572 |
基本的にはクロック比通りでしょうか。まぁ2Dではそんなに差は出ませんね。メモリは533AのみがPC66、ほかはPC100ですし。ディスク性能がPenitum3の時は何故か落ち込んでいるので、ALLは殆ど変わりませんけど。
ベンチマーク(3DMark2000)
次に3Dmark2000。手違いでHardware T&Lのデータしかないので、それだけです。SSEの方がCPUの差は出やすいんですが…。
グラフではCeleron/533(66*8)を1.0として比較し、表ではそれぞれの項目の最高値を赤色、最低値を青色で示しています(誤差の範囲内を除く)。
3DMark2000 results | Celeron/533A | Celeron/800 | Pentium3/933 |
---|---|---|---|
3DMark Result | 2379 | 3089 | 3692 |
CPU Speed | 147 | 193 | 258 |
Game 1-Low | 49.11 | 66.08 | 83.51 |
Game 1-Medium | 33.45 | 44.87 | 56.39 |
Game 1-High | 15.91 | 19.9 | 22.18 |
Game 2-Low | 55.97 | 67.49 | 69.5 |
Game 2-Medium | 27.34 | 36.82 | 47.21 |
Game 2-High | 16.46 | 22.26 | 28.92 |
Fill Rate (Single-Texturing) | 296.72 | 297.24 | 297.71 |
Fill Rate (Multi-Texturing) | 467.83 | 469.26 | 470.49 |
High Polygon Count (1 Light) | 1674 | 2040 | 2909 |
High Polygon Count (4 Light) | 1193 | 1194 | 1194 |
High Polygon Count (8 Light) | 610 | 611 | 611 |
8MB Texture Rendering Speed | 223.41 | 231.74 | 233.21 |
16MB Texture Rendering Speed | 146.16 | 191.6 | 217.98 |
32MB Texture Rendering Speed | 78.86 | 107.49 | 153.11 |
64MB Texture Rendering Speed | 0 | 0 | 0 |
Bump Mapping (Emboss, 3-pass) | 118.66 | 119.12 | 119.3 |
Bump Mapping (Emboss, 2-pass) | 157.11 | 157.84 | 158.28 |
Bump Mapping (Emboss, 1-pass) | 263.03 | 264.94 | 266.48 |
こちらは、HDBENCHの時と違って、クロック比以上に差が出ています。このような3D処理の場合は、クロックの増加と共に、2次キャッシュの増加(128KB→256KB)が効いているのかも。
High Polygon Count (1 Light)と32MB Texture Rendering Speedが良く伸びていて、それに従ってGame時のFPSがそれぞれ伸びている様子。
総評
今回はとりあえず1Gは達成できませんでしたけど、性能はある程度伸びているんでよしとするかな…と言う感じ。さらに投資してCeleron/800から乗り換える意味があったかと言うと、微妙かも。廉価版は嫌だ~な気持ちは解消されるけど。
もうちょっと気持ち(と財布)に余裕が出来たら、1G狙ってみようかな…でも、今なら同価格でAthlon 1GHz買えちゃうんですよね。
(2000/10/23)