私がGIFからPNGに移行した訳

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GIFフォーマットの特許問題

 そもそもの問題は、米UNISYS社がGIF形式に使われているLZW圧縮方式についてのライセンス料を求めはじめた事です。当初はフリーソフトに対しては請求していませんでしたが、最近になってGIF形式を扱う全てのソフトに対してライセンス料を請求したり、ライセンス料を支払っていないソフトで作成したGIF形式の画像ファイルを用いているページに対しても5000ドルを請求する始末。

 また、このライセンスを受ける必要があるのかどうか、それが曖昧なため、。周り回ってWebブラウザメールソフトなど、内部でIEコンポーネントを呼び出しているソフトが、公開中止仕様変更をよぎなくされました。現在では、フリーソフトはGIFへの対応を取りやめる方向で動いています。

それじゃあどうするの?

 そこで、GIFフォーマットに変わる画像フォーマットとして考え出されたのが、PNGフォーマットです。

 GIFより優れた圧縮率、透過GIFより優れたαチャンネルによる半透明、さらに分かりやすいインターレス表示、フルカラー対応と良いとこだらけ…と言いたい所ですが、アニメーションが出来ない(MNGという形式で対応)、対応していない、又は対応が不十分なブラウザが多いという欠点も持ち合わせています。

 この辺りの話は、わかりやすい PNG の話 for WebPNG 普及プロジェクト JAPANを参考にしてください。

私がGIFからPNGに移行した訳

 さて、これまでGIFに関する話を色々書いてきましたけど、ハッキリ言って私がPNGを使う事にしたのは上記の特許問題はほとんど関係ありません。まぁ副次的効果としてはあるんだけど、それは二の次画像ファイル、もっと小さくしませんか?でも書いたとおり、さらに軽いページ作りを目指すに当たって、PNGの優れた圧縮率に目を付けた訳です。

 では、その効果を見てみましょう。

画像形式 画像 ファイル 相対値
GIF
256色
2,859 1.00
PNG
256色
2,339 0.82
インターレスPNG
256色
2,981 1.04

 とまぁ、この様になります。確かにGIFに比べて圧縮率は高いです。ただし、インターレスPNGにすると逆に増加してしまいます。すでに書いたとおり、途中経過がじわじわ出るよりは、最後の結果が早く出た方がいいと思いますので、インターレスPNGは使いません。

 また、もちろん減色するとファイルサイズは小さくなります。試してみるとこんな感じ。

色数 画像 GIF PNG
256色 2,862
(1.00)
2,339
(0.81)
128色 1,955
(0.68)
1,588
(0.55)
64色 1,955
(0.68)
1,588
(0.55)
32色 1,755
(0.61)
1,389
(0.49)
16色 1,484
(0.51)
1,176
(0.41)
8色 832
(0.29)
785
(0.27)

小さなPNGファイルを作る方法

 さて、PNGファイルを作る方法ですが、今では主要なグラフィックソフトは全て対応していますし、変換ソフトも沢山あります…ので作り方の説明は止めるとして、私の場合を説明してみます。

 まず、このSmartSaverで画像ファイルをPNGに変換します。このソフトでは減色も出来ますし、インターレス化、変換時にかけるフィルタの種類も設定できます。

 この段階で、GIFファイルよりも小さくなっている場合が大半ですが、さらに小さくするためにもう一つ、ソフトを使います。

 それは、こちらのSusie plug-in to PNG for Windowsってので、PNGファイルの作成時に様々なフィルタ虱潰ししらみつぶし に試して、もっとも小さなPNGファイルを作成すると言うもの。私はいつもこの虱潰しをさせているのですが、まぁ時間かかる分、見る人の待ち時間や課金が減るわけだから、まぁいいか~と思いつつ延々回してます。

 全てチェックさせると上記の画像で約15分(Celeron/800MHz)掛かっちゃうんですけど、バックグランドでほったらかしにしておけばいずれ出来ますし。一番小さくなるってのは重要かな?


 うちのPNGファイルは、全てこのプロセスで作っています。他にもいろいろな手順はあるし、ぜひこの優れたフォーマットを使ってやってくださいませ。

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