購入動機
815E搭載のマザーボードを買おうと思ったときに、最初に候補に挙がったのはやはりASUSTeKのCUSL2でした。しかしなかなか市場に出回らず、先行して出ていたSE6を購入したのはよいのですが、いろいろと振り回された挙げ句、最後にはBIOSがさくっと飛んでしまいました。
初期不良と言うことで新品に交換して貰えたのですが、そのために購入店に向かう途中で、ようやくこれを発見していた私は、さくっとSE6を下取りに出してこのCUSL2を購入していた訳です。
使用感
ぱっと見は普通のレイアウトですが、CNRスロットが二つついています。まぁPCIが6つ付いているし、使うことはまず無いでしょうけど。ついでにAGPは最近のASUSTeKのマザーと同じくAGPProなんだけど、こちらも要らないかな。電源が足りないときはAGPバスからではなく、電源からケーブル引いて取るって風になってきてるし。
815E用の内蔵ビデオ出力が後ろに設けられているので、その場所にあるはずのCOM2は消滅しています…が、そのためのコネクタは付属しているので、PCIバスを一つ潰して、そこに設置は可能。
ディップスイッチも付いているけど、例によって設定はすべてBIOSから。またこの設定が細かくて、FSBは66~217MHzまで1MHz刻みで、電圧は+0.3Vまで0.05V刻みで上げられます。このぐらい出来たら十分ですよね。
触っている時に気づいたのですが、815EはPC133に対応しているのは勿論知っていたのですが、メモリとFSBを非同期に出来るんですね。FSB133の時にメモリは100なんてのが可能ですから、CPUだけぶん回して、メモリは今まで使っていたPC100を使い回し…なんて事もできます。私もそうしてましたから。
USB
あと、このマザーボードにはUSBの拡張コネクタが付属してきます。こいつを使うとまたPCIバスを一つ潰してしまうのですが、二つではたりないUSBポートがさらに増えます。
なんでこんなのが付属しているのかな~と思っていたのですが、デバイスマネージャーをみて納得。通常、USBコネクタってのはATX用バックパネルに合わせて2つ、後ろに準備されていますが、これは出口を二つに分けているだけで実際には一つのチャンネルしか無い訳です。
ところが、このコネクタを装着してデバイスを繋いでみると、この通り別々のUSBコントローラーに接続されます。どうせハブを繋いだらコネクタは128個まで増設出来るんだし、意味がないんじゃないの?…と思いきや、よく考えると大有りです。USB自体の帯域は12Mbits/sですから、いくらコネクタ数を増やしても、同時に使える帯域はそのままです。
しかし、USBコントローラーが2つあるという事は、帯域が12*2=24Mbits/sと倍になるという事です。最近出回っているUSB接続のキャプチャ機器等を繋ぐ際には、これを単独で片方のチャンネルに繋ぎ、その他のデバイスはもう片方に繋ぐことにより、USB1.1での帯域を最大限使える…という訳です。USB2.0が出るまでの繋ぎでしょうけど、嬉しい改善点です。
BIOSアップデート
このマザーボードも、頻繁にBIOSのアップデートが行われていますが、Windows2000&MeではMS-DOSが徐々に消えつつあり、それに変わるものとしてASUS LiveUpdateというのが用意されています。これはつまりWindows上からBIOSアップデートを行うもので、さらにインターネット上から最新BIOSをDLしてくる機能も付いています…がこちらはイマイチ使えない様子。
ただ、あらかじめBIOSをDLしておけば、更新自体はここから行えます。このマザーボードを購入以来、BIOSの更新は全てこのソフトから行っているのですが、今まで問題は発生していません。オーバークロックを解除するわけでもなくて。
(2000/07/27)