キャプチャに挑戦…AD-TVK501

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導入編

 以前からビデオキャプチャには興味があったのですが、大容量のデータを扱えるだけの容量バックアップ手段がなかったので、なかなか思い切れませんでした。ただ、HDを速くて大容量なのに買い換えたりもしたので、だんだん挑戦してみようかとは思っていたんです。

 そんな時に、このAD-TVK501が発売されました。その低価格も魅力だったのですが、私の目を引いたのはWindows2000対応という点。まだまだこういったマルチメディア的用途の周辺機器で、Windows2000に正式対応している物は少なかったんです。んで、給料日に早速買いに行ったのですが、まだ発売当初で出荷数も少なく、京都まで買いに行く羽目になったのはこの日記の通り。

 この商品はシールが貼られているとおり、他社製品のOEMだと思われるのですが、使用しているCONEXANTのFUSION 878Aはこういったアナログビデオキャプチャでは定番のチップ。これにTVチューナーを組み合わせているわけです。TV音声はモノラルで出力され、後サウンド入力とS端子、ビデオ端子が付いています。

 ところが、このS端子がくせ者。今回これに遭遇するまで、S端子のコネクタ形状なんて世界規格だからどれでも同じと思っていたのですが、右の画像の様に違うのがあるんです。左側AD-TVK501のS端子で、右側が手持ちのビデオデッキのS端子なのですが、違いが分かりますか?

 実は、右側にそれぞれ付いている。スムーズに取り付けるためにつけられているんでしょうけど、AD-TVK501の方は内側にしか付いていないんです。一方、ビデオデッキの方は内側はもちろん、外側も空けてありますよね。

 ゲームの画面は取り込めるのかと、PlayStation2を繋ごうと思ったら、どうしても繋がらない。そこでよ~く見てみると、接続ケーブルのS端子は、外側に出っ張っているタイプだったんです。色々な会社のS端子ケーブルを見たのですが、出っ張っているのを採用しているのはSONYぐらい…相変わらず独自規格が大好きなメーカーみたいです。結局途中でセレクタを経由しなくては、PlayStation2はS端子では繋げられないようです。

Windows2000で使用

 Windows2000で使う際の注意としては、説明書がすこし間違っているので注意が必要です。画面も所々違いますし、一番大きな違いがキャプチャが非圧縮でしか出来ないと言うことです。indeocinepakも使えません。

 最初その違いに気づかなくて、Windows98版のソフトを2000にインストールしたりして、一瞬順調に動いたんだけど、結局駄目でいろいろファイルをいじっていたら、Windows2000の再インストールまでする羽目になりました。んで、その再インストール中にHDが大往生したり(^^;。コントロールパネルはこんな感じ。

 TVの音声モノラルです(外部チューナーを経由すれば結果的には対応できますが)。それに、音声レベルがかなり低くて、画質はアンテナケーブルからのを分波していますし、PCの後ろはケーブルだらけなんでノイズも拾っている感じで、あまり良いとは言えません。

(2000/04/25)

WinDVR ARENA

 この製品の売りの一つが、MPEG1/2エンコードも出来るという事なのですが、上で表示しているコントロールパネルからは書いているとおり使えません。実際に行う場合は付属のUlead VideoStudio V3.0SEを使う必要があります。手順としてはまずコントロールパネル上で受信するチャンネルを選び、これを終了して次にUlead VideoStudio V3.0SEを起動します。そして入力ソースにこのTVK501を選択すると、あらかじめ選んでおいたチャンネルが残っていて、そこから動画キャプチャを行うわけで…とまぁ手順が細かくなっています。

 ところが、今回MPEG2ビデオ録画ソフトとしてWinDVR ARENAと言うソフトが発売され、組み合わせ出来るTVチューナーカードとしてこのAD-TVK501も含まれています。このようなややこしい手順を踏まずにそのままMPEG1/2エンコードが出来ますし、タイムシフトiEPGと追加される機能もあります。早速購入してみました。


 購入後、早速インストール。最初の起動時にTVチャンネルをスキャンして、自動的に登録してくれるはずなのですが、全く登録されません。一応画面表示はされるのですが、全く変更不可能。そこでAD-TVK501のドライバーとその付属ソフトを削除後、ダウンロードしてきた最新WDMドライバをインストールして再挑戦したところ、今度は上手くいきました。

 うちの環境(Pentium3/933MHz+SDRAM512MB+ Windows2000SP1+DTLA-307030)で実際に使ってみると、画質等はチューナーボードの性能に左右されますが、使い勝手は良好。チャンネルの切替が少しややこしいですが、他は素直に使えます。表示中はこのような感じ。

 タイムシフト(録画中でも再生する機能)にも対応していて、下のバーで表示位置を調整します。録画しながらか、それともタイムシフトのみかを選べますが、録画しながらだとさすがに重くなってしまいます。タイムシフトのみ(CPU使用率45%)でも、ちょっとしたことでフリーズしますから。

 iEPGのボタンを押すと、TVガイドのページに飛びます。東京ならこのページから1クリックで番組表へ飛べるのですが、その他の地域だと地域選択とかをしないと行けません。私の場合なら大阪ですから、http://210.152.244.34/osaka/table/に直接飛べるようにしたかったんですが、どうもこれは設定できない様子。ちと不満です。

 予約する場合、局名がちゃんと合ってないとチャンネル番号がきちんと設定されない(入力する必要がある)様です。ここで表示される局名をコピーしてあらかじめ設定しておけば、ちゃんと入力されます。ちょっと使ってみた限りでは結構便利ですね。普段使うTV番組表にも出来ますし。

 画質は普通(320*240 ビデオ2000Kbit/s オーディオ224Kbit/s)(640*240 ビデオ4800Kbit/s オーディオ224Kbit/s)最良(640*240 ビデオ5600Kbit/s オーディオ224Kbit/s)の3パターン。あとユーザー設定で細かく設定できます。ちなみに全てMPEG2なので、編集を考えるとビットレートを上げたMPEG1の方が楽かも。

 CPU使用率はこの設定でも普通で約30%、で約50%、最良で約60%ぐらいですか。入力される画質から考えると、そこまで画質上げても仕方ないかも。コマ落ちとかを考えるとこのソフトだけに占有されてしまいますから。

 このように、このソフトを使えばAD-TVK501+WinDVR ARENAでTVキャプチャ機能を最大限に利用できます…が、現状ではWinDVR PCIがありますから、あえてこの組み合わせを選ぶ必然性はないかも。infomagicからもこのソフトとチューナーボードを組み合わせたWinDVR ARENA MAXなる商品が出ますし。

 うちみたいに、チューナーボードがある人(対応機種のみに限りますが)は、組み合わせることで使えるTVキャプチャ環境が実現しますので、そういう人は買いかも。

(2001/01/04)

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