導入編
CPUには、このように書いてあります。また、下には白で2次元バーコードと、300MHzの文字があります。
AMD-K6 3D/300AFR 2.2V CORE/3.30V I/O A 9814APAW ©1998 AMD |
正式発表の前から日本橋に並んでいたのですが、発表日の5/28に日本橋を回ったところ、ソフマップ、TWOTOP、パソコン工房にはすでに並んでいて、最安値はなんとソフマップ。32800円でした。他は39800円。フライング販売の時と値段が変わっていないようです。
ソフマップで買ったときに、注意書きの紙をもらいました。まだ出始めと言うこともあり、対応マザーボードや設定などについて書かれています。私の使っているマザーボード、MVP3搭載のAX-59Proも動作確認が取れていましたが、ATXなのにBabyATと書かれていたり。ちょっと不安になりつつ、それでも買って帰りました。
早速家に帰って取り付け。CPUクーラー・風神を外すのに苦労しつつ、CPUの載せ変え。コアの電圧を2.2V、動作クロックを100MHz*3.0に設定。メモリはCPUに同期させて、うちのSDRAMはPC100ではないので、念のためCASは3に設定して、電源ON。
このK6-2の特徴としては、(1)外部100MHzで動作、(2)MMX命令を2つ同時実行(K6は1つだけ)、(3)3DNow!と呼ばれる21個の新しいMMX命令に対応の3つがあります。このうち、(1)(2)はすでに使えるのですが、(3)はソフトウェア側で対応していないと使えません。これにはDirectXが次の6で対応しますし、Voodooの専用APIであるGlide、OpenGLも対応します。また、RIVA128などのドライバ類も対応しますし、これからでてくるゲームの中にも3DNow!に対応しているものがたくさん出てきそうです。CyrixやIDTなどの互換CPUメーカーもすでにこの3DNow!に対応したCPUを開発中です。
もちろん、インテルもMMXを拡張することを計画していますが、それは99年前半に登場予定。先に出た利点を生かして、上手く主流に乗れればいいんですけどね。
ベンチマーク
で、問題のベンチマークです。まずはHDBenchから。
HDBENCH Ver 2.610 | ALL | 浮動小数点 | 整数演算 | 短形 | 円 | Text | Scroll | DirectDraw | READ | WRITE | Memory |
K6/233 | 13341 | 13634 | 16728 | 31840 | 15283 | 10582 | 157 | 3 | 8982 | 9525 | 7715 |
K6-2/300 | 15477 | 18589 | 23279 | 32268 | 19584 | 12916 | 157 | 5 | 8378 | 8645 | 12055 |
CPUの処理能力やメモリは速くなってますけど、グラフィック処理はあまり変わっていません。この部分ではCPUよりもビデオカードの能力の方が重要なのでしょう。メモリの値はベースクロックの上昇分(66MHz→100MHz)に比例して上がっているように思えますが、これはCPUの種類や性能で変わってくるものなので、あまりアテにはならないです。
次は、DirectXの能力を測るFinal Realityの結果です。
Final Reality | Overall 3D | Overall 2D | Overall bus rate | OVERALL SCORE |
K6-233 + RIVA128(4MB) | 2.873 | 1.811 | 1.207 | 2.305 |
K6-233 + Voodoo2(12MB) | 2.856 | 1.639 | 1.213 | 2.244 |
K6-2/300 + RIVA128(4MB) | 3.263 | 2.507 | 1.677 | 2.798 |
K6-2/300 + Voodoo2(12MB) | 3.276 | 2.367 | 1.758 | 2.776 |
やっぱりDirectXではかなり差が出ていますね。K6と違ってMMXが2つになったのも大きいのでしょう。Voodoo2よりRIVA128の方が結果がいいですけど、これは2Dの差ですね。Voodoo2の時は、2D部分はRIVA128が処理しているはずなのですが、何かオーバーヘッドが発生しているのでしょうか?。
次はDirect3Dの性能を観るPC Playerです。
性能アップはVoodoo2の時の方が大きいですね。やっぱり、Voodoo2の性能はCPUの浮動小数点演算の能力に左右されるようです。
さて、一応オーバークロックも試したのですが、あまり上手く行きません。どうしてもコア電圧を上げないとダメで、熱暴走までは行きませんけど、かなり不安定になってしまいます。この点では遊べないCPUみたいですね。後は、3DNow!がどれだけの性能を発揮してくれるか。それだけでしょう。
番外編・エンブレム
あそこは色々と珍しいモノもあるのですが、価格的にはちょっと高めなんですよね。パソコン工房は。
他店よりちょっと高い分、エンブレムチューンの効果が出てくれればいいのですが…。
(1998/5/28)