公正な取引

 今日も朝勤。結構暇だったので、ずっとこのホームページ用の原稿を書いていました。今はコンピュータ関係のをどんどん書いているんですけど、ゲームF1関連の話も書きたいですね。

 さて、昨日も書いたSCEへの独占禁止法違反による排除勧告ですけど、ここにある公正取引委員会のプレスリリースを読んでみました。まぁ書かれていることはすでに広く知られていることなんで、この行為自体は何とも言えません。ただ、正しい事を強制しているのに、強制したという事だけで注意されるのは残念。まぁそういう政府機関なんで仕方ないんですけどね。

 で、私が気になったのはこの部分(プレスリリースから部分引用してます。強調部分は私がつけました)。

 「ソフトウェアについては、一般消費者の間に自ら使用したソフトウェアを売って新たなソフトウェアに買い換える需要及び比較的安価な中古ソフトウェアを購入する需要が存在しており、テレビゲーム専門販売店等の小売業者は、これらの需要に応えるために中古ソフトウェアを取り扱っている。

 う~ん、こう需要と決めつけられると困りますな。しかも、「テレビゲームの小売業者が消費者の需要に応えるために中古販売をしている」と決めつけるとは。小売業者が中古を取り扱うのは中古の方が新品より利益が大きいからに過ぎず、消費者の需要は関係ありません。また、消費者も中古ソフトを買うのはそれが新品より安いからであって、中古ソフト自体が存在しない場合にはこのような需要はそもそも存在しないでしょ?。あと、中古を売って新品買い換えるって話が出てますけど、中古を売ったらそのお金でまた中古を買うんです。そもそもゲームを買うとは限りませんし、ゲームを買うにしても新品を買う割合の方が絶対に少ないでしょうね。

 この辺を公正取引委員会もきちんと理解してもらわないと、中古問題は語れないと思うんですけどね。

 まぁ、中古販売については最終的には「どっちが儲けるか」って話になるんでややこしいんですよ。法律を持ち出したところで、つまるところは「こちらの儲けを横取りするな」って事ですし。私は中古違法コピーと連想してしまうので毛嫌いしてるんですけど(^^;。

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